免疫向上力

脳の健康にアラキドン酸

日本は超高齢化社会に突入しています。
介護施設の不足などが深刻な状態であると同時に、ボケ、痴呆、アルツハイマーを患う高齢者が多くなり、脳の健康についても考えることが必要であるといわれています。
こういった時代に突入し、脳の健康維持に欠かせない成分として、アラキドン酸が注目されています。
多価不飽和脂肪酸であるアラキドン酸は肉類や魚介、レバーや鶏卵などの食品類から体内に摂取できますが、高齢になると体内量が不足し、記憶や学習能力に支障が出るといわれているのです。

脳の神経細胞の主要成分となっているのがアラキドン酸です。
これまで脳の神経細胞新生は3歳くらいでピークを迎え、それ以降は新生することなく死滅していく一方と考えられていました。
しかし、最近の研究で大人になってからも脳神経細胞の新生が起こっているということが明らかになってきています。
脳の記憶をつかさどる分野、「海馬」という部分に多く存在しているアラキドン酸が注目されたのも、神経新生に関わり、神経細胞の情報伝達能力に深い関係がある事がわかってきたからです。

細胞の細胞膜のリン脂質という部分を構成する成分がアラキドン酸です。
この成分が細胞膜を柔軟にし、情報伝達を容易にしています。
年齢と共にこの成分が体内から減少していくことで、情報伝達能力が低下していくため、記憶する力、判断する力、学習する力、集中する力などが弱くなっていくのです。
高齢になると食事の量が少なくなり、歯が弱い方は肉類などの摂取が少なくなります。
体内量が減少し、さらに食品からも摂取が少なくなっていく高齢者は、サプリメントなどでアラキドン酸を摂取することで、記憶力や判断力などの改善が期待出来ます。